京都府議会議員(西京区) 畑本久仁枝 畑本久仁枝の公式Facebook 畑本久仁枝の公式インスタグラム

畑本久仁枝活動報告

2025-12-19:

令和7年度の京都府戦没者追悼式が執り行われました

令和7年10月15日に京都府戦没者追悼式が挙行されました。

その中で西脇京都府知事が述べられた式辞をご紹介いたします。

 

式 辞

 

本日ここに、多くの御遺族並びに御来賓の皆様方の御参列のもと、京都府戦没者追悼式を執り行うに当たり、犠牲となられた方々に、京都府民を代表し、謹んで追悼の言葉を申し述べます。

 

はじめに、先の大戦におきまして、激しく厳しい戦いの中、帰らぬ人となった京都府出身5万有余の戦没者の方々をはじめ、尊い命を失われた数多くの方々に対しまして、心から哀悼の誠を捧げます。

故郷を離れた遠い場所で、祖国や、故郷京都の家族を思いながら、帰らぬ人となった方々の心情に思いをいたしますとき、お一人おひとりの思い、御無念はいかばかりであったかと、痛惜(つうせき)の念が迫ってまいります。

また、御家族を失った深い悲しみを胸に抱きながら、幾多の苦難を乗り越え、今日まで長い道のりを歩んで来られました御遺族の皆様に対しまして、深く敬意を表します。

 

今年は、戦後80年という節目の年を迎えました。この間、我が国は、御遺族の皆様方をはじめ、国民一人ひとりのたゆまぬ努力により、二度と悲惨な戦争を繰り返さないという強い決意のもと、豊かで平和な社会を築いてまいりました。

そのような中、戦後80年の終戦の日の前日、8月14日に茶道(ちゃどう)を通して世界平和の大切さを呼びかける活動を続けてこられました裏千家、前家元・千(せん)玄室(げんしつ)様が御逝去されました。「一盌(いちわん)からピースフルネスを」の理念のもと、平和のために活動されたお姿はどれだけ多くの方に心の安らぎを与えられたことでしょうか。深い哀悼の意を表しますとともに、これまでの御尽力に改めて感謝を捧げます。

 

千玄室様は、海外で行われた平和祈念献茶式の場において、「過去と向き合い、その教訓を未来に伝えることは、今生きている者の責任である」とお話をされたと承知しております。

戦没者の御遺族の高齢化が進み、戦争を知らない世代が大半となる中、私たちは、今日の平和と繁栄は、多くの戦没者の方々の尊い犠牲と、御遺族の皆様方の深い悲しみや大変な御労苦の上に築かれていることを、決して忘れてはならず、戦争の悲惨さや平和の尊さを風化させることなく、未来を担う次の世代にしっかりと語り継ぎ、平和な社会を築いていかなければならないと考えております。

 

京都府といたしましても、府民の皆様が平和で、安心して日常を過ごし、誰もが未来に夢や希望が持てる「あたたかい京都づくり」を、より多くの皆様に実感していただけるよう様々な取組を進めてまいりますので、引き続き、皆様のお力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

結びに当たり、戦没者の方々の御霊(みたま)のとこしえに安らかならんことをお祈り申し上げますとともに、御遺族並びに御参列の皆様方の御健勝と御多幸を心から祈念いたしまして式辞といたします。

 

令和7年10月15日                    京都府知事 西脇 隆俊

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